笹井さんの名言、「科学は宗教ではない」


笹井芳樹副センター長の記者会見をネット中継で観ました。長かったのに、得るところはあまりなし。100点満点中、40点、落第ですね。小保方さんの会見に負けています。でも、「科学は宗教ではない」という名言はGoodでした。

2人とも優秀な科学者

試験管の列
ぼくは小保方さんが「STAP細胞の存在を信じている」ということを高く評価しました。それが優れた科学者の素養だと思っているからです。近代科学を誕生させたコペルニクス、ガリレオ、ケプラー、ニュートンは同じように強い信念を持っていたからです。

笹井さんは、「STAP現象は有望ではあるが、仮説として再検証する必要がある」と語りました。そして、「科学は宗教ではない。信じる信じない、ということではない」と断言しました。こちらも、優れた科学者です。

小保方さんと正反対のようですが、これも科学者の重要な一面です。要は客観的な証拠がなければ、科学者は「STAP細胞(現象)がある」と軽率に語ってはならない、ということです。ぼくも書いたように「信じる」ということだけでは宗教と同じです。

さては笹井さん、ぼくのブログを読んだか?(あは、そんなわけないね)

小保方さんと笹井さんの会見を生中継で観たぼくの結論は、2人とも優秀な科学者だということです。むろん、小保方さんは論文作成において「おこちゃまレベル」の不正をしたし、笹井さんはその不正を防げなかったので、その点についてはしっかりと責任を取らねばなりません。

でも、本質的には優秀な科学者なのだから、2人の科学者生命を絶つことだけはしないでほしいです。小保方さんは、ちゃんと指導できる科学者の下で再スタートしてほしいです。

次は若山さんの出番です

ウサギ呼ぶ
笹井さんの会見でも、問題となったデータの箇所については、まだ小保方さんが若山さんの下で研究していた時代のものだということが分かりました。だから笹井さんも、その生データは見ていなかったのだということ。

小保方さんらは、そのデータを元にした論文を一度ネイチャーに投稿しており、手厳しいレビュー(過去何百年の細胞生物学の歴史を愚弄するものだ)を返されて却下されています。

笹井さんは、この時点では研究に参加していなかったのです。しかし、あのネイチャーに投稿までしたのだから、データの信憑性は全く疑っていなかったのでしょう。だからノーチェックだったのです。ぼくは、ここら辺の時系列が分からなかったので、この点は笹井さんの記者会見における収穫でした(ちゃんと調べてれば分かったんでしょうが)。

しかも、笹井さんがかかわっていたのは、「STAP細胞の存在証明」の部分ではないわけです。その前段階でした。「STAP細胞の存在証明」の部分は、結局のところ小保方さんと若山さんなのです。

というわけで、次は若山さんの出番ですね。メディアもそこに集中するでしょう。別マウスの遺伝子だった問題なども、実際に若山研究室でどんなやり取りがあったのか、説明する責任があります。そうしませんと、小保方さん1人が悪いことになってしまいます。


“笹井さんの名言、「科学は宗教ではない」” への2件の返信

  1. ピンバック: 小保方さんが優れた科学者である理由 | ∂世界/∂x = 感動

  2. ピンバック: 1500万円を投じた理研のSTAP現象検証実験に科学的・社会的な意義はない | ∂世界/∂x = 感動

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