プロフィール


理系ではない人は、「∂世界/∂x = 感動 ってなんじゃらほい」と思うでしょう。「∂」は偏微分の記号です。学生時代に習いましたよね? 偏微分(へんびぶん)って覚えてますかぁ~?

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う~ん・・・、画面の前で凍り付いている文系さんたちの姿が目に浮かんでしまいます。ちょっと説明しておきましょう。

ビブン・セキブン、やな気分~♪

まず、微分(びぶん)が分からないと、どうしようもないです。ぼくらの学生のころ(1980年代)は、セブンイレブンのCMで「セブンイレブン、いい気分~♪」という歌が流行しました。これを替え歌にして、「ビブン・セキブン、やな気分~♪」と文系さんたちが歌っていたものです。微分も積分も、分かれば分かるほど面白いんだけどねえ・・・。

それはまあ、ともかく。微分とは、すごく簡単に言ってしまえば「接線の傾き」です。えっ・・・? あっ・・・、簡単じゃない? う~ん・・・、じゃあ、もっとすごく簡単に言ってしまえば、写真みたいなものです。

写真って、一瞬の姿が写っていますよね? その瞬間の様子、動向、傾向みたいなものが、写真から読み取れます。それが微分だと思えばいいです。写真の場合は「時刻で微分した」ということなんです。「ある時刻(例えば1時13分)でどんな状態をしているのか」ということですね。

もう1つの積分っていうのは、動画みたいなものです。動画には、ある時間内の姿が映っていますよね? ある時間内(例えば1時13分から25分の間)の様子、動向、傾向みたいなものが、動画から読み取れます。それが積分だと思えばいいです。

じゃあ、偏微分とはなにか? 基本的には微分と同じです。ただし、パラメーターがたくさんある場合に用いられる数学的な手法が偏微分なんです。おおうっ! パラメーターも難しいですかね? パラメーターとは変数のこと。その物事に影響を与えている要素みたいなもんだと考えれば間違いないでしょう。

写真は「時刻」というパラメーターで微分したものでした。しかし、物事は「時刻」だけがパラメーターとなっているわけではありません。いろんなパラメーターが組み合わさって、ある物事が起きるわけです。

例えば、ダイエットを考えてみましょう。食事、運動、生活習慣の3つがダイエットを成功させるパラメーターだと言われています。ですから、食事の状態ばかり気にしていたら、ダイエットは成功しませんね。食事、運動、生活習慣の3つをそれぞれチェックすること、つまり「食事で微分」、「運動で微分」、「生活習慣で微分」してこそ、栄光のボティーを手に入れられるわけです。

そうです。偏微分とは、「いくつもあるパラメーターで、それぞれ微分すること」なんです。もっと分かりやすくいえば、「一方向ではなく、いろんな方向から見てみましょう」ということになりますね。

というわけで、「∂世界/∂x = 感動」の意味は、「世界を一方向から見るんじゃなくて、いろんな方向から見てみよう! そうすれば思わぬ感動に出会うはずだ!」という思いを込めた数式です。

ふう~、長い説明でした。すみませんです。

やっと、ぼくのプロフィール

ぼくは理系の学校を卒業したのですが、就職は某地方紙の記者・編集者の道に進みました。小説を読んだり書いたりしていたものだから、活字メディア業界で働きたかったんです。新聞の仕事の傍ら、雑誌にも科学コラムの連載を書いていました。

ところが、数年後に、ひょんなことから映像メディア業界に転職しました。最初はシナリオライターとして入社したので、まあ「書く仕事」という意味では同じでした。しかし、サラリーマンは組織の意向で人事されます。次第にディレクターやプロデューサーをやらされるようになり、映像の世界にどっぷりつかりました。

書くことも、映像制作も、同じ創作活動には変わりません。クリエーティブなことが好きだったので、映像制作の仕事も楽しんでやっていました。

しかし、サラリーマンは組織の意向で人事されます(くどいか)。なんの因果か、その会社の頂点である社長になってしまったのです。

「よ~し、トップになったんだから、好きなものを作りまくるぞ~!」

最初はそんなふうに喜んだのですが、組織運営というものはそんなに甘くはなかったです。中小企業とはいえ80人を超える社員がいる会社でしたから、マネジメントは結構たいへんでした。ドラッガーだのグリーンリーフだのバランススコアカードだのシックスシグマだのと、いろいろと勉強したものです。

しかし、こういう業種は生活必需品を扱っているわけでもないので、景気の浮き沈みに大きく左右されます。リーマンショックのときには、うちの会社も直撃を受け、大きな組織再編に取り組みました。組織再編とは聞こえがいいですが、要はリストラです。一緒に働いてきた社員たちの多くを解雇しました。正直、とても辛かったです。何度も吐きました・・・。

しかも、うちの会社は子会社であって、100%株主の親会社が絶対的な権限をもっています。ぼくは、自分の権限で多くのことが行える創業者社長ではなく、親会社の意向に従うサラリーマン社長だったのです。

そんなわけで、50歳を目前に一念発起して、社長を辞め、個人事業主として独立したのです。自分の書きたいことを書き、作りたい映像を作ることにしたのです。とはいっても、それじゃあ食っていけないですから、いろんなところからのお仕事もお受けしています。お仕事の依頼については、お問い合わせページをご覧ください。

独立に際しては不安もありましたが、組織のしがらみから解放された喜びには勝りませんでした。

開業届に書いた屋号は、「ムービング クリエーション」。感動的な(Moving)創作物(Creation)という意味で名づけた屋号ですが、後に英語に詳しい友人が言うには、「動きのある創作活動」や「神の御業に感動」という意味にもなるとのこと。「英語圏の人は、なかなか面白いネーミングだと思うだろう」ということでした。

最後に、このブログが「独立してまでやりたかったことの集大成」となることを願いつつ、自己紹介を終わります。

長々とした文章を読んでくださり、ありがとうございます。