1500万円を投じた理研のSTAP現象検証実験に科学的・社会的な意義はない


夜空
本日、STAP現象の検証実験を終えた理研の記者会見がありました。詳細は理研のプレスリリースのとおりです。しかし、こんな実験に1500万円も投じる意義は、科学的に社会的にもないでしょう。理研の予算の90%は税金です。税金は、もっと大切なことに使ってください。

このブログでも何度か書きましたが、科学では「存在しないこと」を証明できません。そういった意味では、今回の検証実験で「SAP細胞は存在しない」ということが証明できたわけではありません。あくまでも「発表された論文どおりの手順では、STAP細胞を作ることができない」ということが証明されたに過ぎません。

科学的に言ったらそうなのですが(本日の会見でもそう主張していましたが)、社会的に言ったら「STAP細胞はありませんでした」ということに等しいです。「ありません、確定」と言っていいでしょう。下村文科大臣が言うとおりです。

「STAP存在しないと確定した」下村文科大臣

そもそも、論文の不正行為が発覚して、7月に論文が撤回された時点で、科学的には「なかったことになっている」のがSTAP細胞です。つまり、その時点から「STAP細胞はありませんでした」。だけど、世間をお騒がせしてしまった理研が、白黒はっきりさせるために検証していただけです。そんなことのために、ほぼ税金の1500万円を使うなんて、ドブに捨てているようなものです。

結果としては、「STAP細胞の作成には200回以上成功した」と豪語していた小保方さん本人が、3カ月間かけて48回の実験を行っても、1つのSTAP細胞も作ることができませんでした。もちろん、別班の理研チームも作ることができませんでした。そもそも、1月の論文発表後に、世界中の科学者が論文どおりの手順で行っても作ることができませんでした。これで「STAP細胞はありま~す」と言われても信じることはできません。

むろん、小保方さんが「STAP細胞はある」と信じることは自由です。もしかしたら本当にあるかもしれません。でも、万人にその存在を明確に示せない限り、それが存在するとは言えないのが科学です。

例えば、ぼくだって昨年死んだおやじの魂はあの世で生き続けていると信じています。もしかしたら、おやじは本当に魂として存在しているかもれません。でも、おやじの魂を皆さんに明確に示せない限り、おやじの魂が存在するとは言えないのが科学です。それと同じです。

今回理研を退職した小保方さんが、もし今後もSTAP細胞の存在を信じつつ科学者として生きていくのであれば、どこかの研究室で今度こそSTAP細胞を作製し、誰もが再現できるプロトコールを発表してください。それがミッションだと思います。

もうSTAP細胞に関わらず科学者として生きていくのであれば、その前に「STAP細胞論文騒動の真相」を明らかにしてください。特に、完全なるインチキだったのかどうか、明らかにしてください。科学者としての最低限の務めです。

科学者をやめるのであれば、ぼくらもそっとしておいてあげましょう。STAP騒動も忘れてあげましょう。最初から存在しなかったのだから、忘れたってどうってことありません。

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1500万円を投じた理研のSTAP現象検証実験に科学的・社会的な意義はない” へのコメントが 3 点あります

  1. 理研の体質も重なり合ったのでしょうが、歯切れの悪い幕引きだったと思います。
    このまま過ぎれば、小保方さんには科学を曖昧に翻弄された印象だけが残る感覚を受けてしまいます。
    以前の論文発表と会見でも窺い知れた自信の根拠となる動機も含め、事実経過の流れをもっと正直に語って欲しかったと思います。
    今後科学者を辞めるにしても、区切りと清算はきっちりした方がよいかと感じます。

  2. 彼女は”悪魔の証明”の定義・意味・使いどころを熟知していた。

    [あります!]って言ったとき、彼女の頭の中に”悪魔の証明”って言葉があった。
    そんな顔してたよ。

    じゃなきゃ、あんな自信満々に[ありまぁす!]なんて言えない。

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