小保方さんが優れた科学者である理由


夕飯前、知人から電話がありました。笹井さんも小保方さんも優れた科学者であると書いたことに対し、異議があるという内容でした。「笹井さんが優れていることは分かるが、小保方さんは違うだろう」ということでした。懇切に説明をしたら納得してくれましたが、「おまえのブログ、説明不足だよ。今の話をちゃんと書いた方がいいぞ」と忠告してくれました。「なるほど、確かにそうだな」と思いましたので、本日はこの内容をしたためます。

信念を貫く姿勢に感動

窓際の女性
「優れている」、「劣っている」という評価は主観的なものです。同じ事柄を評価しても、人それぞれによって「優れている」と感じたり、「劣っている」と感じたりするものです。評価の基準が個々人で異なるのですから、致し方ありません。

小保方さんの論文作成のお作法は「おこちゃまレベル」ですし、実験ノートを丹念に記載しない姿勢も科学者失格です。ですから当然、こういう点に着目すれば、小保方さんは劣っている科学者です。

ぼくが彼女のことを優れた科学者だと評価する基準は、そういう部分を見ているのではないということです。STAP現象が実在することを信じ、ずっとそのことを研究している姿勢について評価している次第です。

STAP現象とは、ごく簡単に言ってしまえば、一度成長してしまった細胞に特殊な刺激を与えると万能細胞に変えられる(細胞を初期化できる)というものです。iPS細胞は遺伝子を操作して作りますが、STAP現象を利用すればもっと簡単にiPS細胞と同じ能力を持つ、否、iPS細胞以上の能力を持つSTAP細胞を作ることができるというのです。

細胞生物学の常識では、一度成長してしまった細胞が元に戻る(若返る)ことはないとされています。STAP現象、STAP細胞は、その常識を覆すものですから、世紀の大発見だというわけです。本当に存在するのならば、そのことを証明した小保方さんは確実にノーベル賞を受賞するでしょう。

ぼくは何も、ノーベル賞級の研究をしているから優れた科学者だと言いたいわけではありません。確かに大発見をすることも優れた科学者の一条件だと思いますが、それはあくまでも結果論です。STAP現象を信じ、信念を貫き通して研究し続けている姿勢を評価して、優れた科学者だと言っているのです。

大逆転劇に期待

少年野球
この評価は、ぼくの「理想の科学者像」からきているものだと思います。ぼくは、ある事象を信じ続け、損得を度外視して研究する科学者を知ると「素晴らしい」と感じるのです。結果的にノーベル賞や大発見に至る業績を収めた科学者は、皆そういうタイプだったからです。

アインシュタインさんは、10歳のときに見た夢(自分が光の速度で走り続けたら、鏡で自分の顔が見えるのか、という夢)の答えを追い続けて、あの有名な相対性理論に行き着きました。

中間子という新しい粒子の存在を信じ続けた湯川秀樹さんは、ニールス・ボーアさんという当時の量子物理学の権威に、「おまえは、そんなに新しいものが好きなのか」と酷評されました。しかし、中間子の存在は証明されて、ノーベル賞を受賞しました。

ぼくの恩師も似ていて、その分野ではかなりの権威だったのに、助教授(現在の准教授)のままでした。なぜなら、博士号を取得していなかったからです。理系の学校では、博士号がない人を教授にしません。なぜ権威とまで言われる実力があるのに博士号を持っていなかったのかというと、「自分で『これだ!』と思える渾身の論文で博士になりたい」と思っていて、なかなか博士論文を書かなかったからです。

教員という職業で考えたら、助教授より教授の方が高給です。権威とまで言われる実力の持ち主なのだから、研究途中であっても適当に博士論文としてまとめて提出してしまえば、簡単に博士号を取得できたはずです。しかし恩師は、自分が納得する論文で博士になりたかったのです。結局、博士号を取得して教授となったのは、定年退職のわずか4年前でした。

ぼくは、このような科学者の方が好きです。自分が食っていくために、ポンポンと論文を増発する「職業科学者」よりも、自分が信じる事象を納得のいくまで研究する科学者の方が優れていると思うのです。生活が苦しくても、真理探究に重きを置く科学者です。周囲からバカにされようが、自分の信念を貫き通す科学者です。

むろん、これは科学者だけに留まりません。どんな分野でも、こういう姿勢の人を見たら「優れている」と、ぼくは評価します。

例えばジャーナリストでも、食っていくためには三流週刊誌に芸能人の恋愛話やエロ記事などをポンポンと量産していく人もいるでしょう。生活のためには、それが悪いとは言えません。でも、生活など度外視して、社会悪を追及していくジャーナリストの方が「優れている」と感じます。

こういう視点で見たとき、小保方さんは優れた科学者であると思うのです。これだけ叩かれても、「STAP細胞はあります!」と言い切るのです。そして、「もっと研究したい」と言い切るのです。素晴らしいです。

ぼくが密かに期待していることは、「やっぱりSTAP細胞は存在しました!」と第三者によって証明されることです。この大逆転劇の感動を、ぜひリアルタイムで味わってみたいものです。


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