食べ過ぎないウツボカズラは、お裾分けして共生関係を築く


ウツボカズラは熱帯に生息する食虫植物です。液体が入った袋に虫をおびき寄せて溺れさせ、溶かして食べます。

この捕食方法には、大きな弱点があります。多くの虫が溺れて袋に溜まってしまうと、溶かしきれずに腐ってしまい、ウツボカズラの生命自体が危うくなってしまうということです。

ところが、そうならないように助けてくれるものがいます。ヒラズオオアリです。このアリは、ウツボカズラの袋につながっているツルの中に巣を作っています。そして、虫が袋に落ちて溺れ死ぬと、みんなで泳いでいって捕まえ、巣まで引きずり上げてエサにするのです。

世界広しといえども、泳ぐことができるアリは、このヒラズオオアリだけです。しかも、ウツボカズラの袋の壁はツルツルしていて、落ちた虫がよじ登れないようになっているのですが、なぜかヒラズオオアリだけは登れるのです。この理由は、今もって研究者の間でも謎とされています。

お裾分けをすることでウツボカズラは食べ過ぎを防止し、ヒラズオオアリは待っているだけでエサにありつける・・・。実に見事な共生関係を築いています。自然の創造の絶妙さには、驚嘆するばかりです。


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