ぼくは、毎日ウォーキングをしています。歩くことで、いろいろな世界に触れることができます。定期的にコースを変えて、いろんな場所を歩きますが、どこでも必ず出会う植物がいます(写真)。それがオオバコです。
オオバコは、歩道に敷かれたアスファルトやコンクリートの小さな亀裂から土に根を張り、たくましく生息しています。彼らは、どこかから追い出されて、窮屈な場所に甘んじているわけではありません。むしろ、アスファルトやコンクリートの上を好んで生息しているのです。
なぜなら、アスファルトやコンクリートの上には、競争相手の植物がいないからです。背の低いオオバコは、周りに背の高い植物が茂ると、日光を得られません。人が往来するアスファルトやコンクリートの上なら、その心配がないのです。
こういう生き方を可能にしている要因は、オオバコ自身の強さにあります。草むしり泣かせの植物で、葉も茎も根も極めて丈夫です。踏まれたぐらいではビクともしませんから、人通りが多いアスファルトやコンクリートの上でも平気なのです。
「己を強くすれば、争いに巻き込まれず、どんな環境でも生きていける」
オオバコは、そう教えてくれています。