今までの選挙活動といえば、候補者の名前を連呼していたものですが、「NHKをぶっ壊す!」と連呼して国会議員に当選してしまうというのですから、何とも言い難い時代です。
NHKから国民を守る党(N国)が参院選比例区で1議席を得た。候補者たちは選挙運動で、国政に関する態度は示さず、ひたすら一つのフレーズを繰り返した。「NHKをぶっ壊す」。この作戦で、選挙区で計3・02%の票を得て、国庫から政党交付金を受ける資格も得た。
N国党躍進 小学生が「NHKぶっ壊す!」“国会議員ユーチューバー”立花氏の影響力大
小学生高学年の子供を持つ男性はこう眉をひそめて話す。
「ユーチューブを見た息子が、握り拳をつくりながら笑顔で『NHKをぶっ壊す』と連呼しているんです。友達の間でもはやっているようで、驚きましたよ」
参院選期間中にNHKで放送された立花氏の「NHKをぶっ壊す!」の政見放送は、ユーチューブ等の動画サイトで拡散され、320万回以上も再生されている。
話題の政見放送はこちらです。
立花氏が言うように、NHKにもいろいろな問題があるでしょう。国民のために改革するべきところは、改革してほしいと思います。
しかし、こういう選挙活動はどうなのだろうと、首をかしげます。でも、「いや、何がいけないんだ?」と問われても、ぼくは明確な回答ができないので困るのです。何というか、感覚の世界の話になります。
誤解を恐れずにいうと、「下品」という感じになるでしょうか。昔の武士が見たら、嘆くような気がします。武士道精神が好きなぼくとしては、残念な世の中になってきたと感じます。
こんなのを小学生がまねしてるって、ちょっとなあ。もっとスマートに改革を訴え、当選してもらえると、すっきりするのですが・・・・
まあ、これが令和という時代なのかなあと思いつつ、もやもや感がなくならない、きょう、この頃です。