月に秘められた、人知をはるかに越えた知性からのメッセージ?


ムーン月にはさまざまなミステリーが存在します。科学者の間では周知の内容なのですが、一般の方はあまりご存じないようです。きょうは月のミステリーを紹介します。

従来、月の起源は「ビッグホワック仮説」で説明されていました。「火星サイズの惑星が地球に衝突し、その惑星と地球から噴出した物質によって月が誕生した」というものです。地軸が23.5度傾いている理由も、この衝突で生じたされています。ちなみに、「ホワック」とは「ピシャリ」とか「パシン」と鋭く叩く音を意味します。

ところが、これほど大規模な衝突が起きると、地球の自転が現在よりもはるかに速くなることが判明しました。そこで「ダブルホワック仮説」が登場しました。最初の惑星と正反対の方向から、最初に衝突した惑星と同じサイズの「別の惑星」がやってきて衝突したというのです。この「往復びんた」によって、最初に与えられた回転力が弱まり、現在の自転速度になったというわけです。

こんなに都合のよい出来事など、普通は到底起こり得ません。もし本当に起きたとしたら、まさに奇跡です。しかし、この仮説以外に月の起源を説明できるものはないのです。つまり、奇跡が起きたということです。

「本当に奇跡が起きたのか?」と、科学者の関心は頂点に達しました。この仮説を検証するには、月の成分を調べなければなりません。1950~70年代にかけて米ソで行われた月面探査は、政治上の思惑もありましたが、科学者の純粋な興味も大きな要因になっているのです。

月の石を持ち帰って調べた結果、かえって新たな疑問が生じてしまいました。酸素同位体というものを調べると、石ができた年代と太陽からの距離が分かるのですが、何と月の石は地球の石と全く同じ酸素同位体だったのです!

つまり、地球に衝突した火星サイズの2つの惑星は、地球と同じ年代にできて、同じ軌道(太陽から同じ距離)を回りながら何百万年も持ちこたえた後、正反対の向きからほぼ同時に衝突したことになるのです。こんな偶然が起きたとは考えにくいのですが、この仮説しか月の誕生を説明できないのです。まさに奇跡です。

プレートテクトニス現象というものをご存じでしょうか? 地殻(地球の表面部分)が動いている現象です。地殻の下にあるマントルが動いているため、それに引きずられて地殻が移動するのです。その影響で、短期的には地震が起き、長期的には陸地が大移動します。アメリカ、ユーラシア、アフリカなどの各大陸は、大昔には1つの大陸だったのです。

このプレートテクトニス現象は地球特有のものです。他の惑星では起こっていません。その理由は、地殻の7割がはぎ取られて月ができたからです。表面に敷き詰められた地殻が突然ゴッソリなくなったので、残った地殻がマントルの流れに乗って動き出すようになったのです。

仮に、地球の表面が地殻でビッシリ敷き詰められたままだったら、地球は海洋で覆われた水の世界になります。極めて高い山の頂だけがポツンポツンと水面から突き出している、変化に乏しい惑星となります。地殻がはぎ取られて月ができたおかげで、今のように変化に富んだ地球となったのです。月ができなければ、当然人類は誕生しませんでした。

大きさに見合った重さがない

惑星の周りを回る衛星は、惑星よりも桁違いに小さいのが普通です。惑星と似たような大きさであれば、質量も似たようなものになり、重力が大きくなります。そうなると、もはや「周りを回る」という衛星の定義から外れ、二重惑星としてお互いの重心を中心に回るようになります。

月は地球の約4分の1の大きさです。これは、衛星にしては明らかに大き過ぎます。月は太陽系全体の惑星や衛星の中でも、5番目の大きさを占めているほど大きい天体なのです。

それほどの大きさであるにもかかわらず、質量は地球の81分の1しかありません。だから重力が小さく、地球に働きかける作用としては海面の潮汐効果くらいしかないのです。もし月が、大きさに見合った質量を保有していれば、重力はたいへん強いものになります。現在の潮汐効果では済まされません。毎日、大津波と大引き潮に襲われるでしょう。地球の表面はズタズタに引き裂かれているはずなのです。

大きさに見合った重さがない。これが最大のミステリーなのです。

アポロ13号の事故は映画にもなったので、多くの人がご存じでしょう。実はあの時にもう1つ、衝撃的な出来事が起きていたのです。

月面着陸を断念して、13号が月の重力を利用して帰路についたとき、重量15トンの打ち上げロケットを月面に捨てました。そのとき月面が受けた衝撃を、12号によって月面に設置されていた地震計が測定しました。その結果は驚くべきものでした。地震波の振動の最大値は7分後に現れ、余震は3時間20分も続き、40kmの深度まで達したのです。

この観測結果は、「月の内部が空洞かもしれない」ということ意味するのです。当時のNASAの科学者はこのときの出来事を、「月は鐘のように鳴り響いた」と表現しています。

空洞ならば、「大きさに見合った重さがない」という謎は解けます。しかし、「内部が空洞の天体なんて、重力理論から考えたら自然に誕生しない。まるで人工物だ」という新たな謎が生まれたのです。近い将来、再び大規模な月面探査計画が行なわれ、月面を掘削するようになれば、この謎は解明されるかもしれません。

太陽・地球・月の不思議な数理関係

皆既日食が起きるには、「地球から見た太陽の大きさ」と「地球から見た月の大きさ」が、ピッタリ一致しなければなりません。そう、普段は気づかないでしょうが、実は地球から見た太陽と月の大きさは、全く同じなのです。

太陽と月の見かけの大きさが等しくなる理由は、「太陽の直径が、月の直径の400倍」、「地球から太陽までの距離が、地球から月までの距離の400倍」という2つの条件がそろっているからです。恒星と惑星と衛星との間で、このような2つの条件がそろう確率は、ほとんどゼロに近いものです。科学者のアイザック・アシモフが「想像できる限りあり得ない偶然の一致の最たるもの」と述べているほど、奇跡的な出来事なのです。

ところが、それだけで驚いてはいけません。太陽・地球・月には、下記に示すような、不思議な数理関係が目白押しなのです。

・太陽の直径は、月の直径の400倍。
・地球から太陽の距離は、地球から月の距離の400倍。
・地球の自転速度は、月の自転速度の400倍。
・月が1日に自転する距離は400km。

・太陽の直径は、地球の直径の109.2倍。
・地球から太陽の距離は、太陽の直径の109.2倍。
・月の赤道円周は、10920km。

・月が10920km自転する日数は27.3日。
・月の直径は、地球の直径の27.3%。
・地球の直径は、月の直径の366%。(27.3%の逆数)

・地球が1年に自転する回数は366回。
・月が地球を366回公転する日数は1万日。
・地球の公転速度は、光の速度の1万分の1。

これだけたくさん集まると、とても「偶然の一致」と片づけられません。人知をはるかに越えた知性からのメッセージが込められているのではないでしょうか。今まで述べてきた月のミステリーも、人類を月に注目させ、そのメッセージを読み解かせるための布石にすら感じます。

では、そのメッセージとは何か? その謎が解決される日を切望します。


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