小学生女児に卑劣な行為をして捕まった男は、民進党の参院幹事長小川勝也氏の長男だそうです。
埼玉県所沢市内の路上で小学生女児の衣服をつかみ、転倒させたとして、埼玉県警は2日、暴行容疑で私立大学2年の小川遥資容疑者(21)=東京都千代田区麹町=を逮捕した。
(中略)
県警によると、小川容疑者は「わいせつなことをするために女児に暴行したことは、間違いない」と容疑を認めている。
父親の小川議員は、民進党に離党届を出したそうです。
民進党の小川勝也参院幹事長(北海道選挙区)が2日、大塚耕平代表に離党届を提出した。
小川氏は同日午後に記者会見し、理由について、自身の長男が暴行容疑で取り調べを受けたことを明らかにし、「党に迷惑を掛けたくない」と語った。
意味不明です。まず、21歳という成人が犯した犯罪で、その親が何がしかの責任を取ることが分かりません。芸能人の二世タレントが悪さをしたときにも、親のタレントが謝罪したりしますが、子どもが成人ならばそんな必要はないと、ぼくは思います。むろん、「自分の育て方が悪かったのか」と苦しい思いはするでしょうが、社会的責任を果たすのは成人たる本人で十分です。
このように、成人した子どもの不祥事まで親が責任を取るという風潮が慣例になっていくと、そのうち被害者感情が犯人の家族に向けられることも当然のような風潮に変わっていくと危惧します。成人した子どもが犯した犯罪の復讐として、犯人の親や兄弟まで対象にされたら恐ろしい世の中になります。
近代国家であれば、本来は「罪を憎んで人を憎まず」が原則です。でも、被害者遺族が犯人を憎むことは許せる範疇でしょう。怒りのはけ口は必要ですから、犯罪を犯した当人にそれを向けても致し方ない。しかし、それが犯人の家族にまで向かうのは、あきらかに行き過ぎだと思います。
そういうことを助長しかねない小川議員の行動はNGだと思います。こういう行動を取ってしまう人が国会議員なのが、本来いけないと思います。
さらに意味不明なのが、「党に迷惑を掛けたくない」から離党したということです。いやいや、迷惑を掛けた相手は民進党ではなくて被害者でしょう。もし子どもの不祥事の責任を取りたいなら、まずは被害者に謝りにいくべきです。
そして、もし本当に責任もしくはけじめをつけたいのなら、離党ではなく、議員辞職でしょう。党に対して申し訳ないと思う前に、国民に対して申し訳ないと思うのが国会議員たる者の資質です。こういう意味不明な行動をする人が民進党議員なんだと、あらためて認識しました。
民進党、だめだなあ~。こんな党はなくしてしまったら良かったのです。何でなくさなかったのでしょうか。それも意味不明です。