けだし名言「社会人になってまで酒に溺れるなんてバカ」


たいへん興味深いアンケート結果です。20~60代の男女1500名への調査で、「酒を飲むことに一切の意義・必要性を感じない」と回答した平均値は29.9%。その中でも20代男性が突出し、平均を大きく上回る42.7%でした。彼らの意見として、「お酒を飲むのは大学生まで。社会人になってまで酒に溺れるなんてバカ」、「翌日に残るし、だらしなくなるし、人間が壊れるし、ほんとなんの得もない」というものがありました。ぼくは特に「社会人になってまで酒に溺れるなんてバカ」というのは名言だと感じました。

半人前の学生だったら、ある程度まで許容できます

ビール
ぼくが「社会人になってまで酒に溺れるなんてバカ」という意見を名言だと感じる理由は、社会人には道徳・モラルがビシッと確立されていなければならないと思うからです。学生時代は、まだ半人前です。社会人になるために訓練している期間です。そういう時期には、酒や煙草に溺れてしまうこともあるでしょう。半人前の学生だったら、ある程度までの酒・煙草は許容されると思います(もちろん20歳未満はNGです)。

もちろん、それでも他人に危害を与えることはあってはなりませんので、学生が酒や煙草で羽目を外していたならば、周りの大人が毅然と注意をしなくてはいけません。そのように、本来は半人前の学生の手本となるべき社会人が酒に溺れるなんて、お話にならないということです。バカと言われても致し方ありません。

もちろん、飲酒は適量で、仲間と楽しく飲む分には何の問題も起こしません。あるいは、家へ帰って奥さまと晩酌をたしなむのもよろしいでしょう。酒を飲むことは否定しません。

しかし、酒に飲まれることは許せません。酒に飲まれた結果、自分はもちろん、他人の生命財産を脅かす結果につながることが多いからです。酒のせいで人生がめちゃくちゃになる事例は後を絶ちません。

最近も立て続けに、埼玉県川口市北海道小樽市で、飲酒運転の車が大切な命を奪ったばかりです。むろん、酒を飲んで車の運転をするやつが悪いのであって、酒自体に罪はありません。しかし、少なくとも酒がこの世になければ、この事故は起こりえなかったわけです。

「ちょとワルなんだぜ、おれ」とカッコつけたいから始めるのです

喫煙
そもそも、なぜ人は健康によろしくない酒や煙草に手を出すのでしょうか? まあ、酒は適量ならばかえって健康に良いとも言われますけど、基本的には体にとって毒だから、たいていは肝臓を悪くするでしょう。

特に学生さんなどが酒や煙草を始めるきっかけは、決して「美味しい」というわけではないでしょう。私も若かりし頃は酒も煙草もやっておりましたが、初めは「美味しい」なんて感じませんでした。我慢して飲んだり吸ったりしていました。

なぜ我慢してまでそうするのか。理由は簡単。カッコつけたいからです。「ちょとワルなんだぜ、おれ」って感じで、気取ってみたいからです。若い頃って、そんなもんです。単純なのです。

では、なぜ酒や煙草をたしなむことがカッコイイと思うのか。それは大人がそうしているからです。今はあまりなくなりましたが、テレビドラマや映画では、カッコイイ主人公は皆、酒と煙草をたしなんでいました。国会議員も、テレビカメラの前で堂々とプカプカやっていた時代です。大人がやっているのだから、子どもは真似をするのです。

それが社会人になってもやめられなくなれば、立派な酒飲み、ヘビースモーカーとなるわけです。カッコイイのは短い期間であって、じきに酒臭く、ヤニ臭くて、歯が真っ黄色のキモイおやじになってしまい、肺がんや肝臓がんなどで早死にしてしまうのです。そういうことを知識と知っている今の若い人たちが、酒離れ、煙草離れになることは自然の成り行きでしょう。

ぼくが酒と煙草をやめたのは24歳の時です(始めた年齢は聞かないで!)。やめたきっかけはいくつかあるのですが、その1つに職場の大先輩が肺がんで死んだということがあります。

当時の職場は新聞社の整理部だったので、それはもう皆ヘビースモーカー。しかも夜中に仕事をして朝新聞を出すという時間に追われるストレスの多い仕事だったもので、皆さん酒を飲みながら気を大きくしてやっていたものです。その先輩を尊敬していただけに、とてもショックだったのです。52歳で亡くなりました。

最後は自己責任ですけど、ぼくからの忠告も上記名言と同じです。「社会人になってまで酒に溺れるなんてバカ」です。「飲みにケーション」がなくても、上司と部下がコミュニケーションを取れる方法はいくらでもあります。できればお酒は(煙草も)やめたらいいと思います。


“けだし名言「社会人になってまで酒に溺れるなんてバカ」” への4件の返信

  1. 私も煙草はやめました。ダサいから。
    お酒はやめられそうにもありません。
    昔は「飲むと危険」と揶揄されたものですが、
    一方でアルハラがひどかったので、
    回避するため会社関係の人とは飲まなくなり、
    結果として、飲むとしたら家飲みです。

    • yoshinoさん。いらっしゃいません。
      煙草をやめられて良かったです。
      お酒は、ぜひ飲み過ぎないようにしてくださいね。

  2. 今時の若い者の方が飲酒に関しては、大人より卓越した管理意識があるようですね。
    酒は人付き合いの潤滑剤を方便に、飲まれて失敗する事故や事件が後を絶たないですから、彼らの意見を謙虚に肝に銘じて欲しいものです。

    • 人類はどんどん知識を集積していきますからね。古い常識から抜けられない大人よりも、新しい知識をどんどん吸収していく若者の方が賢い選択をすることもあります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

*