【イクメン道(4)】お手伝いを通して子どもたちに学ばせるもの


お手伝い
仕事をしているお父さんは、いつでも真剣勝負です。ミスをすれば給料が減らされます。場合によっては解雇されることだってあります。そうなれば、たちまち家族が路頭に迷います。

そのお父さんの苦労を学ばせるため、わが家では子どもたちに家事を手伝わせ、お小遣いを与えてきました。幼少のころは家事1回10円でした。手抜きは一切許しません。約束した家事を成し遂げるまで、ぼくは妥協しません。

このお小遣いのほかに、オモチャやお菓子などは一切買い与えませんでした。普通の家庭よりも、このお小遣いは少なかったと思います。しかし子供たちは、一生懸命働いて得たお小遣いに満足し、大切に使っていました。

このようなわが家の取り組みを知人に話したとき、「それは良くない、お金目当てにお手伝いをするようになるだけだ」というご意見をいただいたこともあります。確かにそのご意見にも一理あるでしょう。実際に、買いたい物があった場合は、「お金目当て」でお手伝いの数を増やしていることも見受けられました。しかしぼくは、この方針を貫いてきました。

極端にいえば、お小遣いを与えようが与えまいが、お手伝いの方法論はどんなものであっても構わないと思っています。お手伝いを通して、「どんな精神を学ばせるか」という目的が大切だからです。目的がない方法論(教育)のほうこそ、害悪の元凶なのです。

長女が小学2年生のとき、妻とこんな会話をしていました。

「お母さんは、お料理やお掃除をして、お給料はいくら?」
「もらっていないわよ」
「えっ! どうして?」
「みんなが喜んでくれるだけで嬉しいからよ。こういうのをボランティアって言うのよ」
「一生懸命働いてお金をもらわないなんて、お父さんよりすごいかも!」
「お父さんだって、みんなに喜んでもらって嬉しいから、お仕事をしているのよ。お給料は、会社からお父さんへのお礼なの」
「そっか。お仕事もお手伝いも、ボランティアなんだね」

仕事の本質は、他人のために尽くすことで喜び喜ばれるボランティア精神です。給料がお父さんの苦労の結晶であることを学んだ子どもこそ、仕事の本当の意味を理解できる、とぼくは思います。

ちなみに、大きくなった今でも、子どもたちは家事のお手伝いをしてお小遣いを得ています。今は1回20円に値上げしていますけど。中3の次男を除いて、長女・長男はアルバイトもしていますが、家事もきっちりこなしてくれます。

ちなみに、そんなふうにして育った長女は、現在マンガの専門学校に通っていますが(プロフィール欄のぼくの似顔絵も長女作)、学費は全額アルバイトで出しています。とても偉いと思います。


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