チキンゲームに敗れた北朝鮮は滅びるのみ


朝鮮半島情勢は、平昌五輪から南北首脳会談へという流れで一気に平和ムードになりましたが、6月12日に予定されている米朝首脳会談を北朝鮮がキャンセルするかもしれないという情報が流れ、再び雲行きが怪しくなってきました。

北朝鮮、米朝首脳会談の中止を警告 一方的な核放棄要求に反発

北朝鮮は16日、米国が一方的な核兵器の放棄を要求し続けるなら、来月12日に予定されている米朝首脳会談を中止する意向だと明らかにした。

北朝鮮の金桂冠第1外務次官は、米国が向こう見ずな発言をし、悪意を隠し持っていると強く非難。(中略)金次官は談話で、もし米国が「我々を追い詰め、我々が核兵器を放棄するのを一方的に要求するなら、我々は協議への関心を失い、予定されているDPRK(北朝鮮)と米国の首脳会談を受け入れるべきか再考せざるを得なくなる」と述べた。

ぼくは以前、「チキンゲームの必勝法を使っている北朝鮮は怖い」という記事を書きました。少し引用します。

北朝鮮はチキンゲームに入っていると思われます。チキンゲームとは、例えば2台の車を猛スピードで正面衝突するように走らせて、どちらが先にハンドルを切って逃げるかというものです。チキンとは英語で「臆病者」として使われるスラングです。つまり、正面衝突するのが怖くて先にハンドルを切ったほうが臆病者として負けるというゲームです。

数学の世界にはゲーム理論というものがあって、いろいろなゲームの戦い方や必勝法などを研究しています。では、このチキンゲームには必勝法があるのでしょうか。あります。それは「理性を失うこと」です。
(中略)
相手がいつよけるだろうか、こちらがハンドルを切るそぶりを見せたら相手もつられるだろうか、相手がよけた直後にこちらもハンドルを切れるように相手の手元をよく見ていよう・・・などと、いろいろごちゃごちゃと考える、つまり理性を働かせては、チキンゲームには勝てないというわけです。非理性的になって、何も考えず、ガンガン進んでいったほうが勝つ確率が高いというのです。

北朝鮮は、まさにこの必勝法を使っています。

せっかく必勝を使っていたのにもかかわらず、北朝鮮はハンドルを切ってしまいました。それが平昌五輪から南北首脳会談・米朝首脳会談という一連の流れです。要は、経済制裁という圧力に耐えきれなくなったわけです。まさに、北朝鮮のほうがチキン(臆病者)になってしまったのです。

チキンゲームでは、先にハンドルを切ったほうが敗者です。北朝鮮のほうから国際社会を相手にチキンゲームを始めたくせに、自ら先にハンドルを切ってしまったのです。自分からチキンゲームを仕掛けて、自分から下りるという、ばか丸出しの臆病者に成り下がるという最悪の結末を迎えてしまったのです。あとは滅びるのみです。

アメリカからすると、米朝首脳会談などやってもやらなくてもいいのです。やらなければ制裁を続けるだけですから。仮にやったとしても、核施設の廃棄だけではなく、日本人の拉致問題など、さまざまな問題を全部解決するような強気の姿勢で会談に臨むでしょう。それに対して北朝鮮が拒めば、会談をそこで終了にし、再び制裁を続ければいいだけです。

トランプ大統領なら、会談の途中で啖呵を切って席を立つということを平気にやるでしょう。もっと怖いのは、北朝鮮が要求を飲まなかったことを国際社会への口実にして北朝鮮へ武力攻撃することも、トランプ大統領ならやりかねません。

チキンゲームで先にハンドルを切った金正恩氏に、もう勝ち目はないでしょう。アメリカが適切な対応を取っていけば、遠からず北朝鮮の現体制は崩壊していくでしょう。


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