さようなら、大阪!


大阪府と大阪市を統合・再編する「大阪都構想」を目指していた橋本徹さんが、「都構想の実現には市民の後押しが必要」と言って、大阪市長を辞職し、再選挙の末、再当選しました。この選挙に使われた税金は6億円強。実にもったいないです。

血税6億3千万円を費やした選挙の悲しい結末

お金
こんな理由で再選挙するという発想にも呆れてしまいますが、対抗馬を立てられなかった他の政党にも呆れてしまいます。「税金の無駄遣いだ」という他政党からの批判はありましたが、とにかく選挙をすることが決まっちゃったんですから、やるっきゃないのです。やるからには、有益な結果を出さねばなりません。

もし橋本市政がダメだというなら、取って代わることができる人材を対抗馬に立てるべきではないですか。政治家って、理屈ばかりこねて、実益を考えないんですね。橋本さんが再選挙をやるなんてことは、血税を無駄にする暴挙に近いとぼくも思いますが、今の法律ではこの選挙しなければならない仕組みなのだから、そこに使われる血税がなるべく無駄にならないようにするのが、真の政治家でしょう。

橋本さんは、税金の無駄遣いという批判に対して「今のままなら、20年後の大阪市は2300億円以上の赤字。大阪都を実現して6億円以上の利益を出す」と反論していましたが、こういうのを「取らぬ狸の皮算用」というのです。だったら、血税6億3千万億円を使って選挙して市民の後押しを得ようとするのではなく、市長を辞めないで後押しをしてもらえるような政治をしたらいいじゃん、と思ってしまいます。

再選挙という下らない手段を使う橋本さんと、それに対抗できない他政党は、どっちもどっちです。こういう人たちに、ぼくらが納めている税金を使ってほしくないです。

大阪経済が衰退した原因

廃墟
しかも、再当選させる大阪市民にも呆れてしまいます。投票率は過去最低の23.59%。投票率が低ければ、現役市長が勝つのは常道です。もちろん、「どうせ橋本さんが勝つんだから投票しなくてもいいや」とか、「全然関心がない」というような人がほとんどなのでしょう。しかし、ぼくはこの投票率の低さに、大阪経済が衰退している原因を見ます。

大阪市の有権者数は約210万人ですから、単純に6億3千万円を210万人で割れば、1人当たり300円です。缶コーヒー2本分、牛丼1杯分です。ドケチで商売上手な大阪人が、こんなお金をドブに捨てるとは信じられません。つまり大阪人は、かつて江戸をも脅かした「商売人根性」を失ってしまったのです。

何でも損得勘定で考えられたのが、大阪人のUSP(Unique Selling Proposition:独自のウリ)でした。これこそ、大阪を商人の都市として発展させた原動力です。ところが、自分が必死に働いて納めた血税300円を、7割以上の大阪人が見向きもせずに「無駄遣い」したわけです。かつて日本を席巻した商売人根性は、完全に消え去っています。これこそ、大阪経済が衰退した本質的な原因でしょう。

自分が必死に働いたお金が、政治家のわがままで無駄遣いされているんですよ。それで怒る人もいなければ、「せめて投票に行って、元本くらいは回収してやるぞ」という泥臭さもなくなった大阪人。こんなんじゃあ、大阪はいつまで経っても東京に勝ってっこないです。せいぜい、お笑いでも見て、地方自治体としての楽しい余生をお過ごしください。

さようなら、大阪! アーメン、南無阿弥陀仏、ホーホケキョ。


さようなら、大阪!” へのコメントが 4 点あります

  1. 僕は大阪市民じゃないけれど、近郊に住んで市内で仕事をしてますので、間近に見てました。
    今回の選挙は一言で表現すると、シラケムードに尽きると思います。
    タレント議員特有のパフォーマンスと税金無駄使いには、呆れてる人が多いです。
    こんな橋本さんを知事や市長に選んだのは地元多数の有権者ですから、権利行使で意思行動に欠いた市民の反応も無責任だと感じます。
    レベルの低い話ですから、拝志朗さんの皮肉交じりの非難も素直に受けたいと思います。

  2.  大阪の話が単に「他山の石」として笑えないのが、日本の国政も大阪市政と同じような状況だと思うんですよね。政治に対して無関心になったり呆れたりする無責任の風潮って、報道や教育、政治の態様とかが影響していると思いますが、解決しようと思ったら複雑系で観ないといけないから難しい。
    とりあえずできることは、「人の振りみて、我振りなおせ」ですねっ(笑)

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