ワクチンパスポートは「感染しない・させない」ことの証明書ではない



新型コロナワクチンを接種したことを証明するワクチンパスポートの話題が日本でも出始めています。こんなものが義務化されたら、本当に世の中がおかしくなります。絶対反対です。

ワクチンパスポートでどうなる?「新幹線に乗れない」「死に目に会えない」ことも

最近、耳にする機会も増えたワクチンパスポートについて、国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんが説明する。

「ワクチンパスポートとは、ワクチンを接種したことを証明する書類などの総称です。これを持っている人はコロナに感染する可能性が低いため、パスポートを提示することで、さまざまな社会活動や日常生活が保障されます」

イタリアやフランス、イスラエルでは、美術館やカフェなどでワクチンパスポートの提示が義務化され、アメリカのニューヨーク州でも義務付けることが決定している。また、義務化はされていないものの、公共や民間の施設でワクチンパスポートの提示を求めることが当たり前になっている国や地域も少なくない。

上記で「これを持っている人はコロナに感染する可能性が低い」と言っています。「感染しない・させない」と言っていません。100%「感染しない・させない」のであれば意味があると思いますが、「可能性が低い」というレベルで人々の行動制限を規制することはおかしいと思います。

日本でも、厚生労働省では新型コロナワクチンに期待していることは、発症予防と重症化予防です。感染予防については、そもそも実証がほぼ不可能なので期待していません。

新型コロナウイルスワクチンの接種について(P6より)

感染予防:感染予防効果は実証しにくく、臨床試験で確認することは稀。発症しない感染者が多数存在する新型コロナでは、実証はほぼ不可能と考えられる。

発症予防:接種者と非接種者を比較する臨床試験等で、両群の発症者の数を比較することで、効果を測定できる。

重症化予防:接種者と非接種者を比較する臨床試験等で、両群の重症者の数を比較することで、効果を測定できる。

昨日(8/24)ナショナルジオグラフィックに掲載された記事では、デルタ株はワクチン接種後でも「感染する・させる」ことが実証されたとありますから、ワクチン接種に感染予防を期待してはいけません。

デルタ株、ワクチン接種後感染者も感染広げる可能性、証拠を確認

新型コロナウイルスのデルタ株は、規定回数のワクチンを接種した人の鼻腔でも、ワクチンをまったく接種していないときと同じように増殖しうることが、8月11日付けで発表された予備的研究の実験で確かめられた。増殖したウイルスが人に感染しうる点についても同程度だった。

つまり、ワクチン接種を終えた人もウイルスを他人に感染させる可能性があるということだ。その可能性はあるだろうとこれまで多くの専門家が考えていたものの、実験で証明されてはいなかった。

「私の知る限り、ワクチン接種が完了した感染者(の試料)からヒトに感染するウイルスが培養されうることを示したのは、私たちが初めてです」と、米ウィスコンシン大学のウイルス学者で、今回の論文の著者の一人であるケイスン・リーマーズマ氏は語る。論文は、査読前の論文を投稿するサイト「medRxiv」で公開された。

つまりワクチンパスポートは、「私は新型コロナウイルスに感染して、人にも感染させるかもしれませんが、自分が感染したときには発病・重症化は防げる可能性が高いです」と言っているようなものです。もう少し簡単に言えば、「自分は感染しても発病・重症化しにくいです」と宣言している証明書ということです。もっと簡単に言えば「感染してもいいです」という宣言書でしょう。

「自分は感染してもいいから、自由に食事させてくれ、自由に乗り物に乗せてくれ、自由にイベントに参加させてくれ。でも、他人には感染させまくるかもしれないけどね」という話です。まあ、それで経済が回るのならばいいということなのでしょうが、バカな話にしか聞こえません。

なぜバカな話というのか。だって、これならワクチンを接種していない人でも、全く同じように言うことができるからです。ワクチンを接種していない人は発病・重症化のリスクが高いかもしれないけれども、それを覚悟して接種していないわけです。その上で自由に行動させてほしいというのであれば、ワクチンパスポートを持っている人と何ら変わりません。ワクチンを接種していようがいまいが、「感染する・させる」可能性はあるわけですから。

ワクチンパスポートって、本当に無駄なことです。こういうことに時間やお金や人手は掛けないで、もっと違うことに一生懸命になってほしいものです。(疲)


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