モーグル・上村愛子さんの4位に思う


ぼくはカーニーさんが滑り終えたあと、上村さんが銅メダルだと思いました。カーニーさんはバランスを崩していたし、スピードは上村さんのほうが速かったです。日本だけでなく、世界中で「採点がおかしい」という声が上がっています。

素人には分からない採点方法

採点

ぼくは、モーグルについて詳しく知りませんから、あまり偉そうなことは言えません。同じ日本人だからひいき目に見ているということもあるでしょう。でも、世界でもそのように言われているので、「おかしい」というのが一般的な感覚なのだと思います。

でも、採点ルールに則れば、あのような結果になるわけです。なんでも、モーグルはターン、エア、スピードの点数があって、その中でもターン(こぶを滑る技術点)が50%を占めるのだそうです。そもそもモーグルとは、ノルウェー語で「雪のコブ」という意味なんだそうです。だからターンの点数比率が高いんですね。

上村さんはスピードではカーニーさんより上なのですが、ターンとエアでカーニーさんに負けたのだそうです。う~ん、分かんない。素人目には、カーニーさんのどこがどうすごいのか、まったく判別できませんでした。

採点競技は、ひいきにしている選手が勝てば別に何とも思いませんが、負けるといろいろと感じてしまうものです。フィギュアスケートなども、転んでいるのに1位になるということもあるけれども、やはり感覚的には良く分かりませんね。

機械に任せてしまえばいいのに

精密機械

また、採点というのは結局、人間が付けるわけです。だから、その人の感性というか悟性というか、そういう主観的な部分に影響されたりします。むろん、不正は厳禁ですけど、あのような速い動きを観察するとなると、いろいろと見落としなどもあったりするんじゃないかと疑ってしまいます。

もう、これだけ科学文明の社会になっているのだから、人間が採点するという手法は終わりにできないものでしょうか? 定められたルールに則って判断することは、人間よりも機械のほうが上手です。フェンシングなどは、当たったかどうかの判断を機械にやらせています。そのほうが客観的で公平だと感じます。

これはオリンピックだけではなく、普段スポーツ観戦をしているときにも感じます。野球のストライク・ボールの判定、サッカーのオフサイド判定などなど、しばしば揉めごとになっています。今はセンサー技術も進んでいるんですから、そんな判定装置くらい簡単に作れると思います。

わざわざ勝者と敗者を生み出す理由って?

バスケ

でも、そうすると審判などの雇用がなくなってしまいますね。それも気の毒です。かといって、いつまでもモヤモヤ感が残る採点競技が続くことも、あまり好ましくありません。どうしたらいいでしょうねえ…。

そもそも論ですが、スポーツで勝敗を決する意義ってなんでしょうか。競争することで素晴らしい演技ができたり、記録を更新できたりすることかな。確かに、自己満足だけでやっていたら、そのような結果はなかなか得られないですね。

純粋に、勝てば気持ちが良いものです。そういう爽快感を求めて、スポーツで勝敗を決するということもあるでしょう。しかし、勝者がいれば必ず敗者がいます。負ければ気持ちが良くありません。

それが遊び感覚だったら、「ああ、負けちゃったあ」で済むのですが、一生をかけていたりするアスリートからすれば、そうそう簡単には割り切れません。その一生をかけた勝敗が、人間の主観で決まってしまうことには、一抹の不安を感じるものです。


“モーグル・上村愛子さんの4位に思う” への1件の返信

  1. ピンバック: キム・ヨナさんの銀メダルに不満を爆発させる韓国人は、極めて人間らしいです | ∂世界/∂x = 感動

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