不誠実や無知の“水商売”、空腹時の飲用にはご注意ください!【アルカリイオン水編】


コップの水
アルカリイオン水自体はインチキではありません。しかし、販売する側が一線を越えていることが多々あり、そこの部分がインチキである場合があります。扱い方を間違うと身体を害することもあるので、注意が必要です。

アルカリイオン整水器は、1965年に厚生省で薬事認可された立派な器具です。電気分解によって、水道水からアルカリイオン水と酸性水を作ります。薬事認可された効能は、次のとおりです。

●アルカリイオン水
慢性下痢、消化不良、胃腸内異常発酵、制酸、胃酸過多に有効。

●酸性水
収斂作用が認められる。

収斂作用とは、アストリンゼント効果とも呼ばれます。タンパク質を変性させることによって、組織や血管を縮める作用です。酸性水で顔を洗えば、お肌を引き締める効果があるということです。

アルカリイオン水に関しては、特定の症状に対して有効という認可を受けているのですから、二重盲検法の検査にも当然パスしています。ちなみに、アルカリイオン水の二重盲検試験を行ったのは、国立成長医療センターと国立滋賀医科大学のグループです。毎日1リットルずつ飲用すれば、軽度の胃腸症状軽度に対して、2週間くらいで効果が現れます。

認可されているのは、以上の効能だけです。したがって、「アルカリイオン水は健康に良い」というと、誇大広告になります。効能が限定されているのに、健康全般に良いように言っては、法律違反です。胃薬を「健康に良いですよ」と言うのと一緒です。

胃薬は、用法・用量を正しく守って服用しなければ、害にもなります。薬のCMの場合、必ず「用法・用量を正しく守って」というフレーズが入るのは、このためです。「健康に良いですよ」と言われて、1日に何度も胃薬を服用したら、大変なことになります。胃薬に含まれる胃酸中和剤としてのアルミ化合物を多量に摂取すると、脳の必須栄養成分を凝集させてしまい、脳機能障害を起こします。

同様にアルカリイオン水も、用法・用量を正しく守って飲用しなければ、害になるのです。人間よりも弱い動物には、特に害になります。アルカリイオン水で金魚を飼うと死んでしまいます。このことをうたっていないメーカーや、販売している人がいれば、不誠実か無知だと思って間違いないでしょう。

むろん、彼らが不誠実や無知であっても、彼らが作って売っている整水器から作られたアルカリイオン水に、効能がないわけではありません。しかし、製作側・販売側への信頼性が低くなれば、商品自体への信頼性も低下します。

「不誠実な製作者だから、アルカリイオン整水器の正しい原理を用いて作られていないんじゃないか?」とか、「無知な販売者だから、手抜きで作られた整水器だと見抜けずに、販売させられているんじゃないか?」と疑われても仕方ありません。

アルカリイオン水はアルカリ性としては弱いですが、空腹時に飲むと10分間くらいは胃酸の濃度を低下させる力があります。胃酸過多の人には益になりますが、普通の人には害になります。普通の人が空腹時にアルカリイオン水を飲むと、10分間は胃の中の殺菌能力が低下し、細菌に感染しやすくなり、食中毒を起こす可能性があります。食前の空腹時に、普通の人がアルカリイオン水を大量に飲むことは避けるべきです。

アルカリイオン整水器を作っているメーカー、売っている人々は、このことを明確に説明しなければ薬事法違反です。

ましてや、認められていない効能、例えばアルカリイオン水は健康に良い、アルカリイオン水を飲むと高血圧・認知症・がんが治る、酸性水でアトピーが治る、酸性水は殺菌作用があるなどと言っていたら(実際に広告で使われていた文句です)、インチキ商売というより、もう犯罪者です。「酸性水でアトピーが治る」とうたって販売していた通販会社が、1996年2月に薬事法違反で摘発された事例も、実際にあります。

アルカリイオン整水器をお使いの皆さまは、空腹時の飲用にはぜひご注意ください。


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