地球のためではなく、本当は人間のための環境問題なのです


環境破壊が問題となって久しいです。近年では、人間の生活によって排出される二酸化炭素が地球温暖化を起こし、海面が上昇して小さな島は沈んでしまう、とまで言われています。理系のぼくなどは、「なぁ~に言ってんだか」と呆れていますが(つまり、地球温暖化なんて眉唾モノということ)、地球温暖化を煽る勢力は国家や世界を動かしちゃってます。科学的な真実というより、利権がらみだということはミエミエなんですが、今日はその話じゃないんだったっけ。

そもそも人間は、環境破壊をしてしまう動物なのだということを理解するべきです

アメリカの街

「ヒトは環境を壊す動物である」(ちくま新書)という本があります。2004年に名古屋工業大学大学院工学研究科助教授(当時)の小田亮さんが書いたものです。内容は、まさにタイトルのごとし。そもそも人間は環境破壊をしてしまう動物なんだ、ということです。ちょっと引用してみましょう。

いまや地球環境問題は人類にとって最も大きな関心事になりつつあります。かつては石油資源の枯渇が大問題として懸念されていましたが、このままいくと資源が枯渇する前に環境の悪化によって人類は滅亡するのではないかという人もいます。かたや環境保護運動も盛んになっており、書店に行くと「地球にやさしい○○」とか、「地球を救う××」といったタイトルの本が数多く見受けられます。家電製品などの広告にも似たような文句がありますね。わたしの勤めている大学では節電運動をやっており、あるポスターにはでっかく「地球治癒」と書かれていました。 しかし、良く考えてみればこれほど欺瞞的なものはありません。万が一温暖化が非常に進んで陸地のほとんどが水没しても、地球そのものはびくともせず存在し続けます。こういったスローガンに欠けているのは、地球環境といったときの「環境」とは何であり、「問題」とは誰にとっての問題かという意識です。

この後、小田さんは陸地が水没してもまったく困らない生物の例を紹介しながら、次のようにまとめます。

つまり、地球環境「問題」というのはあくまでわたしたち人間にとっての問題だということです。人間が適応してきたニッチが失われるからこそ、それが脅威になるのです。ですから、「地球にやさしい○○」ではなく、その本質は「人類にやさしい○○」だといえるでしょう。

人間が何気なくしていることは、実はとても恐ろしいことなんです

ステーキ

実はぼくら人間は、とっても自己中心な動物なんですね。「地球のため」とか「他の生物のため」と、きれいごとを言ってはいるのですが、本質的には「自分たち人間のため」に行動しているのです。それが悪いことだとは、ぼくは思いません。そもそも人間は、山を切り開き、川をせき止め、高度な文明社会を築いてきたのですから…。

もっと恐ろしいことには、動物を「食べる目的」で飼育します。もし、人間を食う生命体が地球に出現し、「人間を食べる目的」で飼育し始めたらどうでしょう? ぐええ~、身の毛がよだちます。

でも、それと変わらないことを、人間は動物たちにしているのです。そして、切り刻んで、ジュージューと焼いて、「おいしい、おいしい」と食べるわけです。しかも、切り刻んだ姿しか見たことがない子供たちは、おいしく食べているそれが、何という動物の肉なのかすら知りません。

生きているときの姿なんぞ忘れ去られ、ただただ人間の胃袋に入れられるためだけに飼育される動物たちは、なんとも哀れなのでしょう。これが現実です。ぼくら人間は、地球や生物たちに、こんなに恐ろしいことをしても、ニコニコしながら生活できちゃうのです。

そんな、自己中心で残酷な人間だということを自覚したら、軽々しく「環境破壊を止めよう」とか「地球を救おう」とか「動物愛護だ」などとは言えないです。

優先するべきは、環境問題の解決ではなく、地球や生物に感謝すること

地球と人々

悲しいけど、人間はこんな残酷な面をもっているのです。そうしなければ生きていけないからです。寒くなれば衣服を着なければいけない、家を建てて住まなければいけない、何かを食べていかなければいけないから、地球に存在するありとあらゆるものを利用していかざるを得ないのです。

だからぼくは、環境問題を云々する前に、まずは地球や生物たちに感謝する心を養うべきだと思うのです。ぼくらは彼らの犠牲の上で生活しているんです。これは紛れもない事実であるし、避けられない現実です。だから、彼らに感謝しましょう。

彼らに恨まれているとしても、ぼくらは彼らを犠牲にしなければ生きられないのです。だから、せめて「申し訳ないけど、キミを犠牲にさせていただくよ、ありがたい、感謝するよ」と祈ってから食事をするようにしましょうよ。環境問題なんて、全人類がそういう感謝の心を持ってから考えたらいいと思っています。


地球のためではなく、本当は人間のための環境問題なのです” へのコメントが 4 点あります

  1. ピンバック: どうぞ、あなたからまず率先して原始時代の生活に戻ってください | ∂世界/∂x = 感動

  2. 思ったんですけどね、肉を食べるのは人間だけじゃないですよね。
    他の動物だって生きるために食べるじゃないですか。
    それは人間でも同じことでは?
    でも他の動物は車作ったりプラスチック作ったりそれらを捨てることはしないですよね。
    大量生産とか人間は必要以上のことが多すぎるんですよ。
    そこをなくしたらいい話じゃないですか。
    何も知らずに環境をよくしようって言うのも確かにおかしなことですけど、環境破壊を止めるようとするのも感謝する方法の一つだと思いますけど。

    • コメントありがとうございます。

      > 人間は必要以上のことが多すぎる。

      結局、人間が要不要を判断していること自体が、環境にとってはいい迷惑、傲慢極まりないという話ですよね。何が環境破壊なのかということも、人間が判断しているわけですから、恣意的にならざるを得ません。問題の本質はそこなのだと思っています。

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