ビビンバ・メディアのテレビに過度な期待は禁物です


インターネット上では、テレビ局がソチ・オリンピックの放送を優先して、2月14日の大雪についてあまり報道しなかったことが批判されています。関東圏では観測史上最大の大雪と言われている大災害ですから、批判は頷けるものです。「人命にかかわる大災害が起きているのだから、報道の使命を全うするべし」ということですね。しかし、ぼくは「う~ん、それはテレビを過信しすぎじゃないのかなあ」と感じます。

テレビって、そんなに立派なものでしょうか?

ぼくが抱いているテレビのイメージは、「何でもあり」というものです。報道はもちろんですが、子供向けのアニメあり、大人向けのちょっとエッチなドラマもあり、実演販売あり、政治家の討論会あり、食べ歩く番組、温泉に浸かりまくる番組、人を騙して笑ったり(ドッキリ系)、タレントに危険なことをさせたり…、と「何でもあり」です。

ですから、1つのテレビ局の番組表を見たときに、「この会社、何を訴えたいの?」と感じるのです。主張が感じられない。せいぜい、「いろんな人のニーズに合わせて、いろんなコンテンツを提供しています」というポリシーが感じられる程度です。

もともとこんな程度なのですから、歴史的な大雪があったとしても、オリンピックだって4年に1度しかないのだし、それに伴った広告収入もほしいし、高い放送権料だって払っているのだから、今さら放送を中止するなんて、できっこないでしょう。

もちろん、「ものすごい災害が起きているのだから、オリンピックでチャラチャラ騒いでいる場合ではない!」と経営陣が決断すれば、東日本大震災の時のように特番を組んで報道したでしょう。しかし、結果としてそういう決断をしませんでしたので、所詮テレビ局の報道に対する使命感は、そんな程度なのです。ぼくはそれを、ことさら批判しません。もともとが「何でもあり」の媒体、たくさんの食材が入っているビビンバみたいなメディアがテレビなんです。
ビビンバ
それはそれで、良い面もあるのではないでしょうか? 例えば、ずっと悲惨な災害を報道されるより、スポーツがあったり、お笑いがあったりしたほうが、精神衛生上は良いかもしれません。

願わくは、1つの局だけが24時間、刻々と変わる災害の状況を報道したら良かったと思います。それで十分です。情報がほしい人は、そのチャンネルを見れば良いわけだから。

では、そのチャンネルはどこが適任だったのか? それはもう、国民から受信料をいただいており、公共放送を名乗っているNHKさんに決まっています。ですから、NHKさんが大雪災害特番を組まなかったことは、大いに批判されるべきだと、ぼくも思います。


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