メディアは、芸能人の色恋沙汰よりも、福島原発を熱心に取材してください


昨日(27日)の衆院予算委員会で、原子力規制委員会の田中俊一委員長が「東日本大震災発生以降の福島第1原発でのトラブルは201件になる」と語りました。これは構内車両の油漏れなども含めた件数ですが、それにしても多いです。このことからみても明らかなように、福島原発事故は終わっていないと実感します。否、まだまだ現在進行中なのです。

人類滅亡の危機に直面しても、能天気な言動を繰り返す政治家

廃墟
ぼく個人としては、安倍総理がオリンピック招致プレゼンテーションで、福島原発問題について「under control」と語ったのは、事実誤認か、嘘に近いと感じます。そもそも、放射線レベルが高すぎて、現在もメルトダウンした原子炉の中を見ることすらできない状態です。つまり、実際にどんなことが起きたのかも分からない状態。これで「under control」とは、聞いて呆れます。

ですから、今後も「想定外」のトラブルが起きるでしょう。だって、何が起きたのかも分からないのに、その後何が起きるかなんて想定しようがないからです。「under control」などと呑気に語って、東京にオリンピックを招致したつけが、最悪の形で「倍返し」されないことを祈るばかりです。

最悪の形とは、2020年東京オリンピックの真っ最中に、今後30年以内の発生確率70%だと言われている首都直下型地震が起き、東京湾沿いの競技場や選手村は津波で水没、連動した地震で福島原発も被害を受けて放射線が漏れ出す…などということです。考えたくもありませんが、まったくあり得ないことではないので、とても心配です。

「アルマゲドン2013」という映画があります。ストーリーは「ちょっとなあ…」という感じの部分が多いのですが、まあエンターテイメント作品としては楽しめます。その中でも「これはあり得るなあ」と、うなずけるシーンがあります。

そのシーンとは、もう地球が壊滅してしまうという状況なのに、国防長官が保身に走って、特殊部隊に命令して大嫌いな科学者(主人公)を拘束しようと追い回すものです。初めに観たときには、「地球壊滅の危機のときに、こんなことをする政治家がいるはずないじゃん」と思ったものですが、安倍総理の「under control」を聞いて、この映画の国防長官を思い出したものです。

若者に「大きな仕事」を経験させてあげるのが大人の責任

若い男女社員
ぼくらは、3年前に未曾有の大災害を体験しました。大自然の力を前にしては、ぼくら人間の力なんて微々たるものだと実感したはずです。「under control」などと偉そうに演説していないで、もっと謙虚になって福島原発の処理に取り組むべきだと考えます。国のトップがこんなに能天気だから、トラブルが終息せずに201件も発生し続けるのです。

メディアも、福島原発のことについては、もっともっと詳しく報じるべきだと思います。今どうなっているのか、詳しく取材して報道してほしいです。芸能人の恋愛や不倫などは必死に取材するくせに、福島原発のような国家存亡にかかわる問題を熱心に報道するメディアが存在しないことにも、不安を感じるものです。

ぼくは、若い優秀な人たちが、もっともっと東京電力に就職してほしいとすら思います。若者が福島原発処理に取り組んでほしいです。これは日本国を救うことにもなるし、全人類の救済になるかもしれない大事業です。そういう仕事に誇りを持てるような報道の仕方も、メディアに求められるのではないでしょうか?

刑事ドラマを観て、警察官になろうとする人はたくさんいます。犯罪なんて起きてはならないし、犯罪者と付き合いたくもないのが、普通の人間です。それでも警察官になろうとするのは、「現実的には犯罪があるのだから、それを取り締まり、なんとか無くしていきたい、そのために自分が命を落としても良い」と思うからでしょう。そういう崇高な精神を刑事ドラマから学ぶので、警察官志望者はいなくならないのです。

福島原発の処理は、それと同じくらい、否、それ以上に崇高な仕事です。こんな事故は起こってはならないし、原発事故現場とかかわりたくもないのが、普通の人間です。しかし、現実的には、こんな事故が起こってしまったのです。もしこの処理がうまくいかなければ、日本だけでなく世界中が放射線被害に見舞われるのです。それを防ぐために、人間の英知を結集して取り組むべきだと思うので、若い優秀な人材が東電に入ってほしいのです。

「人件費が増える、それによって電気料金も増える」と反論するのであれば、「たくさんのお給料をいただいている古い世代の幹部社員に退職してもらったらいかがでしょうか」と言いたいです。もちろん、古い世代の社員たちには技術の蓄積がありますので、携わってもらうべきです。でも、経費がないのだったら、若い人の分に回してあげるべきです。自分はバイト代程度で、惜しみなくサポートしてあげるべきです。

若いうちに「大きな仕事」を経験しないと、人としての器は大きくなりません。若い人たちにそのような仕事をさせないで、古い世代が管理する「箱庭」でいつまでも仕事をさせているから、器の大きい社員が誕生しないのです。これこそ、日本経済低迷の原因だと思います。

「大きな仕事」を若者に任せること、出しゃばらずにそのサポートをしてあげること。これが「真の大人」がとるべき態度だと思う次第です。


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