バケツランの罠は偶然の産物なのか?


自然界の仕組みを知れば知るほど、「本当にこんなものが偶然にできたのかなあ」と思うほど、巧妙なものがあります。進化論は間違っていて、どこかに設計者(あるいは創造主や神)がいるのかもしれないという思いさえします。

中南米に生息するバケツランというラン科の植物も、その一例です(写真)。

とてもランとは思えないグロテスクな形で、キノコと接着剤を混ぜたような匂いも異様です。ところが、その匂いが大好きなハチ(シタバチ)がいます。最も匂いが強いAの部分で、ハチは蜜をかき集めます。しかし、そこは滑りやすいので、水がたまったBに落下。近くの狭い出口Cから慌てて脱出します。

Cの内側にめしべ、外側におしべがあります。結局ハチは、おしべの花粉を付けて脱出することになります。そして、怖い目に遭遇したそのバケツランには二度と近寄りません。

ところが、脱出に成功して飛び回り、別のバケツランを見つけるころには、先ほどの恐怖などすっかり忘れています。再び匂いに誘われて近づき、落下、脱出します。そのときには、先ほどのバケツランのおしべによって体についた花粉を内側のめしべに付けて受粉が成立します。

植物は、自分自身のおしべとめしべで受粉すると弱い子孫が生まれます。バケツランはそれを避けるために、ハチに死ぬほどの恐怖を与えて二度と自分に近寄らないようにし、他のバケツランに受粉させるような巧妙な仕組みをもっているのです。すごいですねえ。

これが偶然にできた仕組みだとは、到底思えません。どこかに設計者がいると考えたほうが合理的なような気がします。


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